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「まぜるな危険」は「漏らすと危険」だった!

はじめに

現在新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、外出自粛が求められています。

 

そうは言っても、1か月以上家の中に引きこもっている訳には行かず、食料品・生活必需品購入のため、短時間の外出は避けることは出来ません。

 

やむを得ず外出する際は、新型コロナウイルスの感染リスク低減の為「マスクの着用」「手の消毒」「手で触れる物の消毒」の徹底が必要です。

 

とは言っても「マスク」「消毒用アルコール」は購入できない状況が続いており、国民はとても困っています。

 

 

今ネットでは「手作りマスク」「手作り消毒液」が山のように紹介されており、実際に手作りされた方もたくさんいらっしゃると思います。

 

今回の記事は我が家で「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液を作ろうとした際に「えっ!マジ!これはヤバイ!」と真っ青になった事故の紹介です。

 

レアケースかも知れませんが、注意喚起の為に恥を忍んで記事にまとめてみました。

 

消毒液の作り方

 

ネットで調べると、2020年3月31日に厚生労働省より、『社会福祉施設等に対する「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」の周知について』の連絡が出てました。

この資料には、ご家庭で可能な新型コロナウイルス対策がいくつか紹介されてます。

・石けんやハンドソープを使った丁寧な手洗いを行ってください。
・食器・手すり・ドアノブなど身近な物の消毒には、アルコールよりも、熱水や塩素系漂白剤が有効です。

 出典:「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」(厚生労働省啓発資料)

 

石けんやハンドソープはスーパーやドラッグストアで入手容易なので、すぐ実施できます。

 

80℃の熱水に10分間さらす方法は、食洗機があれば安全に対応できます。

 

最後の塩素系漂白剤は、布巾の消毒で日常的に使用しているので、これもOKです。

 

少しの手間で新型コロナウイルス対策は十分対応できそうですね。

 

「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液の作り方ですが、厚生労働省の資料によると、水1Lに「キッチンブリーチ」を10mL(キャップ1/2杯)、水1Lに「キッチンハイター」を25mL(キャップ1杯)入れるだけで完成です。 

 

さっそく塩素系漂白剤で「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液を作ろうと準備を始めたら重大事故が発覚しました。

 

「漏らすと危険」事故発生

 

以下事故の顛末を説明します。

 

液漏れ事故プロローグ

 

我が家で使っていた塩素系漂白剤はカネヨ石鹸の「キッチンブリーチ」です。

 

消毒液を作る準備ため、キッチンのワークトップ(天板)に「キッチンブリーチ」を置いていたのですが、小一時間経ってから異変に気付きました。

 

天板の表面に透明な液体が溜まっていて、触るとヌルヌルしているのです。

 

(注)塩素系漂白剤は必ずゴム手袋を着用して使用して下さい。万一原液が皮膚に付着した場合は、多量の水で洗い流して下さい。

 

ボトルのキャップは閉まっており、どこから漏れたんだろう?と不思議に思ってました。

 

「キッチンブリーチ」の使用者であるカミさんに聞いみたら「私は何も触ってないよ!私じゃないよ!」と切れられ、買い物に出かけて行きました。

 

どうも気に障る聞き方だったようです。今後気を付けたいと思います。

 

とりあえず掃除しようとコップに水道水を入れ洗い流そうとしたら、勢い余って漏れた液体ごと、床にこぼしてしまいました。

 

キッチンカーペットが台無し

 

床の上にはキッチンカーペットがあったので、この上にこぼれた液体はキャッチされました。

 

濡れた部分は雑巾ですぐ拭き取りました。

 

漂白剤なので、キッチンカーペットがきれいになるだけで問題ない、と思っていたら、この時の処置が悪かったらしく、乾いたら色落ちして黄色く変色してしまいました。

 

どうやら濃度が高い液体が付着したらしく、激しく色落ちしてしまったようです。

 

すぐ多量の水で洗い流せば、色落ちは防げたかも知れません。

 

塩素系漂白剤恐るべし!

 

つまらないミスでキッチンカーペットを台無しにしてしまいました。

 

「何やったの!」とカミさんに言われる光景が頭に浮かびます。(汗)

 

 キッチンの天板が真っ白

 

一方キッチンの天板も恐ろしい状態に変わってました。

 

天板にこぼれた液体は再度洗い流してきれいに拭き取ったのですが、乾くと表面が白く変わってしまったのです。

 

ボトルを置いていた場所は丸い跡がクッキリ残ってます。

 

白く変わった部分は化学変化で何か付着しているのだろう、と勝手に決めつけスチールたわしで軽く擦って取り除こうとしたら、逆効果で表面を傷つけてしまいました。

 

これはヤバイ!

 

カミさんが帰って来る迄に修復は不可能です。

 

もう「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液を作るどころではありません。

 

どう言い訳しようかと、久しぶりに青くなりました。

 

カミさんご帰宅

 

下手に言い訳すると燃料を投下することになりかねないので、買い物からご帰宅されたカミさんに、事実に基づき、事の顛末を速攻で説明しました。

 

意外なことに、あまりネガティブな反応はありませんでした。

 

変色したキッチンカーペットは、そろそろ買い替えようと思っていたらしく、特にお咎めはありませんでした。(ラッキー!)

 

白く変色したキッチンの天板は、時間が経てば消えるとのことで、特に気にしてないのです。(約2週間後、気にならないレベル迄回復しました。)

 

どこから液漏れしたのか?

 

とりあえず一件落着と思ったのですが、液漏れの原因が気になります。

 

シンクの引き出しの中は、汚れ防止の流し出しシートを引いており、この上に「キッチンブリーチ」を置いてます。


再度「キッチンブリーチ」をチェックすると、ボトルの底がヌルヌルしてます。

 

流し出しシートの表面はアルミテープですが、透明な液体が溜まっているようです。

 

見た目ではよく分かりませんが、表面を触るとヌルヌルしてます。

 

ボトルはきれいに拭いて戻したはずなのに、また液体が漏れているのです。

 

何か見落としがあるかも知れません。

 

「キッチンブリーチ」のボトルを再度念入りに調べると、ボトルの底に1か所キズを発見しました。


 ステンレスの桶に「キッチンブリーチ」を置いてしばらく放置したところ、キズの部分から液が少し漏れ、桶に液体が溜まっていることが確認できました。

 

キズの形状からシンクに収納している包丁の刃にぶつかった可能性があります。

 

コレ、ひょっとしたら相当ヤバイかも。

 

液体の漏れについては、過去2度苦い経験があります。

 

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どうやら我が家は液漏れとは腐れ縁があるようです。

 

液漏れ事故エピローグ

 

シンクの引き出しの物をすべて外に出し、流し出しシートを剥いで見たら、とんでもない状態になってました。

 

シンクの引き出しが大腐食

 

何と、引き出しの台が腐食していました!(涙)

 

化粧板の表面は浮き上がったりボロボロに剥がれており、合板も一部溶けてボロボロになってました。

 

 

「次亜塩素酸ナトリウム」恐るべし!

 

幸いなことに、引き出しの下には液は漏れてなく、被害は引き出しの台の中で収まってました。

 

塩素系漂白剤は「まぜるな危険」という注意は知ってましたが「漏らすと危険」については全く認識してませんでした。

 

こんな事故に合うのは滅多にないと思いますが、液がこぼれていることに気づかず放置してしまった結果ですね。

 

塩素系漂白剤は強烈な腐食作用があることを思い知らされました。

 

さて、シンクの引き出しの下が腐食してしまった件についてのカミさんの反応ですが、「ボトルに傷が入っていたのは気づかなかった。安物はやっぱりダメね。」という、よく分からないコメントでした。

 

さっそく「キッチンブリーチ」は廃棄され、成分はほぼ同じで価格が2倍以上高い、花王の「キッチンハイター」に買い替えられました。

 

液漏れ対策

 

ボトルにキズが入ることは無くても、キャップからの液垂れはゼロではありません。

 

液漏れについてはカミさんも気になったらしく、100円ショップで陶器製の受け皿を買って来て、「キッチンハイター」のホームポジションは受け皿の上に変わりました。

皆様も液漏れが気になる場合は、耐薬品性のある受け皿の上に保管することをおススメします。

 

まとめ

 

塩素系漂白剤は、ボトルの外に液が漏れがないよう注意してご使用下さい。

 

「まぜるな危険」&「漏らすと危険」と覚えて下さい。

 

変色や腐食してしまった場合、元には戻るとは限りません。

 

万が一液漏れを発見した場合は軽く見ず、ゴム手袋を着用し、すみやかに清掃下さい。

 

「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液を作る場合は、必ず用法容量を守って下さい。

 

0.05%(5000ppm)を倍の濃度にしたら、効果が倍になる訳ではありません。

 

濃度が高い消毒液をプラスチック製品に噴霧した場合、変色・変質による割れが発生する可能性があるので、自己責任でご使用ください。

 

 

余談

 

ここからは余談です。お暇な方は雑学としてお読みください。

 

「まぜるな危険」の意味

 

「酸性」「中性」「アルカリ性」は小学6年生の理科で学習しますが、「酸性」と「アルカリ性」を混ぜても「中性」になるとは限りません。

 

次亜塩素酸ナトリウムが主成分とする「アルカリ性」の塩素系の洗剤は、「酸性」の洗剤と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生し大変危険な物質なのです。

 

どこのご家庭にもある漂白洗剤として代表的なものが塩素系の「ハイター」「ブリーチ」と酸性の「クエン酸」があります。


 

台所で布巾を「ハイター」「ブリーチ」で除菌し、シンクを「クエン酸」で掃除する場合は、うっかり双方が混ざらないように十分注意する必要があります。

 

その為、まぜると危険な物質は、塩素ガス発生試験で1ppm以上の塩素ガスが発生した場合は、必ず「まぜるな危険」を表記するよう家庭用品品質表示法で義務付けられています。

 

なぜ「漏らすと危険」なのか

 

ウンコのことではありません。(笑)

 

冗談はさておき、「労働安全衛生法」「毒物及び劇物取締法」「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)」という法律があります。

 

これらの法令で指定されたる化学物質は、SDS(Safety Data Sheet:安全データシート)を提供することが義務化されてます。

 

また製品開発ではさまざまな化学物質を使用するので、SDSを取り寄せ保管場所に常備し、第一種指定化学物質、第二種指定化学物質は保管容器に表示を義務付けてます。

 

「キッチンハイター」には次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムが含まれてますが、PRTR法で指定された第一種指定化学物質、第二種指定化学物質には非該当です。

キッチンハイター (SDS)|キッチンハイター|製品情報|花王プロフェッショナル・サービス

業務用製品情報&衛生管理システムのご提案。花王プロフェッショナル・サービス株式会社のホームページです。

 

 

「キッチンハイター」がSDSを出している理由は、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムが「労働安全衛生法」の労働安全衛生規則第326条に規定する腐食性液体に該当するからです。

 

「キッチンハイター」の中に髪の毛を入れると、溶けて無くなるのは知られていますが、パイプに溜まっている髪の毛や油を分解するのに、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムは効果絶大なのです。

 

そう、そうなんです。「キッチンハイター」は物を溶かすヤバイ液体なのです

 

だから「漏らすと危険」なのです。

 

キャップ約1/2杯ってどこまで?

 

説明書に水3Lにキャップ約1/2杯(12ml)と書かれてあった場合、皆さんは正確に希釈できますか?

 

 

多くの人は失敗すると思います。

 

ではクイズです。

 

キャップ約1/2杯って、ハイターのキャップのどこまで注げば良いのでしょうか?

 

 

キャップの全高は約36.5mmですが①②③のどれでしょうか。

 

①約20mm ②約23mm ③約26mm

 

 

 

 

正解は③約26mmです。

 

嘘と思われるかも知れませんが、秤で測定した写真を載せて置きます。

 

キャップの淵一杯まで入れると25mlです。

 

スクリューのエッジまで入れると12mlです。


ハイターのキャップ約1/2杯はスクリューのエッジまで、と覚えておくと良いでしょう。

 

ところで、キッチンハイターの使用法の説明で「5Lの水にキャップ約1.2杯」「水3Lにキャップ約1.2杯」と書かれたものがあります。

 

これはハイターを家で使ったことが無い社員が作ったものと思われます。

 

キャップ約1.2杯って一体どうやって正確に計るのでしょうか。

 

「5Lの水にキャップ約1.2杯」は「2Lの水にキャップ約1/2杯」、「水3Lにキャップ約1.2杯」は「水5Lにキャップ約2杯」と書くべきでしょう。

 

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以上で今回の記事はおしまいです。